増税のみが先行してしまった改革 - 書評あれこれ~

あらすじ 増税のみが先行してしまった改革 読書感想文

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解説あらすじ・読書感想文・解説  社会保障と税の一体改革は、消費税を10%まで引き上げを柱に社会保障費の拡充と財政健全化を同時に達成するための改革でした。しかし、消費税増税による財政健全化目

的のみが先行し、社会保障についての改革は置き去りにされてしまった格好になってしまいました。

《民主、自民、公明三党の一体改革修正協議の結果、消費税率は二〇一五年十月までに二段階で10%へ引き上げる方針が決まった。このまま実施されると、年収四百万円の

世帯で年間の消費税額が十万円以上増える見通しで、家計には重い負担となりそうだ。》

《政府・民主党は法案に「税制抜本改革を行うための」と銘打ち、所得税や相続税なども増税し、富裕層への課税を強化する案も併記していた。しかし、自民党への配慮から

、年末に向けた税制改革まで先送りした。残ったのは、低所得者ほど負担感が増す消費税増税だ。》

「自民党への配慮から」という文章があるが、配慮すべき方向を見誤っているのような気がします。誰のための改革なのかをもう一度考え直してもらいたいです。

 家計にとって年間十万と言う数字はかなり大きな数字です。しかも、年収二百万以下の人々が1000万人を超えている現在では、低所得者ほど負担の多くなる消費税増税は飢

えに挙げた数字以上に重くのしかかることが予想されます。

《政府が自ら提起した理念を覆し、消費増税の実だけ取ったのは無責任としか言いようがない。富裕層に色目を使った自民党の姿勢も節操がない。》

 本来、低所得者等や高齢者等の「社会的弱者」救済になるべき改革が、むしろ弱者から資金をむしり取る結果になってしまいました。

 労働者派遣法改正時に製造業や登録型派遣禁止の項目を経団連や大企業への配慮から削除した時と同じように、今回も本来の目的とは懸け離れた骨抜きの改革となってしま

いました。「決められない政治」からの脱却を謳っている政府ですが、骨抜きの国民への利益を一切無視した法案を通すことが「決められない政治」からの脱却なのでしょう

か?野党への配慮を必要かも知れませんが、いい意味での「配慮の無さ」を出して、本当の意味での「決められない政治からの脱却」を実現して欲しいと思います。


6/16(土)東京新聞 1面、2面(総合)、3面(総合)

 
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まとめtyaiました【増税のみが先行してしまった改革】

 社会保障と税の一体改革は、消費税を10%まで引き上げを柱に社会保障費の拡充と財政健全化を同時に達成するための改革でした。しかし、消費税増税による財政健全化目的のみが先行

2012-06-20 12:35 from まとめwoネタ速neo

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