こころ(夏目漱石著)ふとした間から見える先生のかすかな苛立ち - 書評あれこれ~

あらすじ こころ(夏目漱石著)ふとした間から見える先生のかすかな苛立ち 読書感想文

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解説あらすじ・読書感想文・解説
こころ

こころ (新潮文庫)


夏目漱石



夏目漱石著「こころ」新潮文庫

《「金さ君。金を見ると、どんな君子でもすぐ悪人になるのさ」
 私には先生の返事があまりに平凡過ぎてつまらなかった。
 先生が調子に乗らない如く、
 私も拍子抜けの気味であった。
 私は澄ましてさっさと歩き出した。
 いきおい先生は少し後れ勝になった。
 先生はあとから「おいおい」と声を掛けた。
 「そら見給え」
 「何をですか」
 「気味の気分だって、私の返事一つですぐ変るじゃないか」
 待ち合わせるために振り向いて立ち留まった私の顔を見て、先生はこう云った。》P76

 "私"と"先生"、二人の複雑な心理のうごめきが伝わる文章。
 「何をですか」と”私”が言った後のふとした”間”から先生の苛立ちに似た感情が伝わる。
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